2015年8月13日~16日、京都大学で2015年度『考える大人になるためのツール 国際認定プログラム』が開催されました。2011年8月の日本での初めての国際資格認定プログラム以来、毎年8月に開催されてきた国際認定プログラムも今年で5年目となります。

2015年度『考える大人になるためのツール 国際認定プログラム』

今年の国際認定プログラムは、「会場での一体感」を感じるすばらしいものとなりました。

受講者のみなさん、
各セッションを担当した講師およびマスターファシリテーターのみなさん、
ワークのスムーズな進行を支援してくださったファシリテーターのみなさん、
裏方としてスムーズな運営を支えてくださった運営スタッフのみなさん、
さまざまな立場や役割を持ち国際認定プログラムという場に集ったみなさんが、「自分たちでこの場をすばらしい学びの場にする」という意志をもっていたからこそ、「お互いに学びあう」すばらしい4日間となったのだと思います。

今回の国際認定プログラムでは、
・教育のためのTOC ラーニング・コネクション(*1) コース修了者:124名
・ファシリテーター(*2) 認定者:15名
・アドバンスト トレーニング(*3) 修了者:8名
の合計 147名の方が認定されました。

<注記>
*1: 日本国内で開催されている、教育のためのTOC 国際認定プログラムは、「ラーニング・コネクション」と呼ばれるもので、国際的には、これはLevel 2の内容となります(こちらのページをご参照下さい:http://tocforeducation.com/trainings.html)。
教育のためのTOCの学習体系としては、Level 1として、Thinking and Communication Tools (TACT)、Empowered to Change (ETC) というコースもありますが、現状、日本では実施されていません。
Level 3のマスター・ファシリテーターは、国際認定プログラムの講師として、修了証を発行できる資格となります。

*2: ラーニング・コネクション受講後、コミュニティ活動において活発に活動されている方々から選抜させていただき、ファシリテータートレーニングを提供しています。認定プログラムに於ける4日間の会場でのファシリテーションの実践を経て「教育のためのTOC ラーニング・コネクション ファシリテーター」として認定しています。

*3: 「ラーニング・コネクション ファシリテーター」の方々に対し、継続学習として「アドバンスト トレーニング」をご提供しています。

最終日の認定書授与式では誰となく拍手がおこり、147名の全員があたたかい会場からの拍手の中、認定証を受取るというとても感動的なフィナーレとなったのですが、そのことからも今回の認定プログラムがその場にいた人たちにとってすばらしい学びと交流の場であった事実を物語っているように思いました。

参加者の方からいただいたアンケートからは、
・違う境遇の人たちと一緒に考えたからこそ気付けたような、思いもよらない発見があった。
・4日間があっという間でとても楽しかった。
・事例などについてもたくさんお話があり、すぐに使ってみよう!という気になった。
といったようなご意見をたくさんいただきました。

ぜひこれからご自身の仕事・生活の場面で3つの思考ツールをご活用いただき、毎年行なわれますシンポジウムで事例をご紹介いただければと思います。

いざ使ってみようと思ったら、1人ではなかなか使えない…
もしそのようになってしまったら、ぜひ全国各地にあるコミュニティに参加してみてください。
各地に一緒に学ぶ仲間がいますよ!

TOCfEコミュニティのご紹介

次は、シンポジウムの会場で、またみなさんとお会いできるのを楽しみにしています。
参加者のみなさん、講師、ファシリテーター、ボランティアスタッフのみなさん、ありがとうございました。

TOCfE国際認定プログラム2015 特別講義より

今回の国際認定プログラム内で行なわれた特別講義についてはYouTubeにて公開されております。
ぜひご覧ください。

教育の目的(吉田裕美子さん)
https://youtu.be/B0X_15olPNw

学校の勉強と人生のつながり(飛田基さん)
https://youtu.be/bExzjTRB9WA

TOCの根幹をなす基本的仮定(澤井奈美さん)
https://youtu.be/wtZfJSgjjFk

「ソクラテス式である」こと(松山竜蔵さん)
https://youtu.be/sAy5qhWHmcc

Q&A 毎日が新しい日々(若林靖永さん)
https://youtu.be/_DQ17GADYG8