2011年に日本初上陸を果たした教育のためのTOCは、みなさまのおかげで、日本で確実に広がり、今年も東京・渋谷での国際認定プログラムを開催することができました。日本で教育のためのTOCを広げる上で最重要な事業が国際認定プログラムの開催であり、これを各地で開催する上で最重要なことはマスター・ファシリテータであり、したがってマスターの養成はNPOにとって戦略的な課題です。 2013年に初めての日本人マスターが生まれ、2014年日本人マスターによって国際認定プログラムが初めて開催されました。そして、日本人マスターのもとで国際認定プログラム講師指導をすすめ、新たなマスター養成をすすめ、現在14名のマスターを生み出してきました。

TOCfEマスター合宿これらの成果をふまえ、2018年は初めてのマスター合宿を2018年11月17-18日、長野市で実施しました。合宿にはマスター9名、講師3名が参加し、各人がそれぞれのFE実践についてのレポートをプレゼンし、それをめぐってディスカッションを行いました。とりあげられた話題は多岐にわたり、刺激的な学びの場となりました。内容の一端をピックアップしますと、FEワークを行うプレイシートの試作の取り組み、計画化等への懸念と生成の重視、FEの土台としての「箱」、心の問題、大学新入生ゼミでのFE活用の取り組み、FE研修での工夫としての納得解や発散・収束、新入社員研修の改善、教育のためのTOCはTOCか?、地域でのFE実践の取り組み、子どもたち、そしてビジネスの場でのFE実践、日本におけるFEの広がりと個人の取り組み、CLRグループワークの工夫と評価、横浜塾、講師、マスターとしての活動、役割のふりかえり、が話題として提供されました。当初想定していた時間はやはり超過し、終了時間ぎりぎりですべての報告を終えるという活発な討論となりました。

まさにマスターが集合し互いに切磋琢磨する「マスター道場」を開くというコンセプトを満たす、充実した学びの場となりました。ご参加いただいたマスター・講師、運営をご担当いただいた吉田さん、佐々木さんに感謝いたします。

(教育のためのTOC理事長/マスター・ファシリテーター 若林靖永)