2022年2月26日に国際オンライン・シンポジウムが開かれました。
TOCfEのツールをどのように自分自身や周りの人達に活用できるのかを学ぶ場として企画されたもので、14か国から43名が登壇しました。

<TOCfEのツールとは>

クラウド

・人を責めたり、重要な要望に妥協することなく、自分自身が持っている、または他人との間にある対立(ジレンマ)を解消します

アンビシャスターゲット

・ゴールの実現を妨げている障害を乗り越えることで、効果的なプランを立てられるようにします

ブランチ

・結果としてマイナスを発生させてしまう意思決定・行動・アイデアを明らかにし、良い結果に導くためにはどうしたらよいかを明らかにします

<各国からの発表事例>

発表された事例テーマは多岐に渡りました。

・卓球で勝つために(韓国)

・エッセイ・ライティングへの適用(南アフリカ)

・パンデミックのなかでポーランド、イタリア、リトアニアの先生たちがこどもの可能性を引きだすために日常的に取り組んだこと

・合併された地域に平和をもたらすためのTOCの活用(シンガポール)

・TOCツールを使ったジェンダーの不平等についての分析(ミャンマー)

・VUCAの時代における学校でのリーダーシップについて(イスラエル)

・SEL(Social and Emotional Learning:対人関係能力育成)における進化(ブラジル)

 

日本からは以下の2名が発表しました。

・TOCfEが私の人生をどのように変えたか(中越祐希さん)

・子育てで活用するTOCツールを使うことによってどうやって子供たちの可能性を引きだせるか(濱野繭子さん)

 

シンポジウムのアーカイブ(英語)
https://tocfe.newzenler.com/f/tocfe-symposium-2022-site?_uax=MzEwNDk6NTg3Mzc2OTM6NTE0MTA=

 

今後もシンポジウムやカンファレンスがあります。日本から発表したい、または発表してほしいという方がいらっしゃれば、こちらまでご連絡下さい。

 

<TOCfE会長キャシー・スエルケン氏による基調講演>

「TOCとは何でしょう?それは人、組織、システムがゴールを達成するのを阻む重要な限界を明らかにし、論理的に乗り越える方法です。TOCの生みの親であり、教育のためのTOC(TOCfE)の設立者であるエリヤフ・ゴールドラット博士は、後世により良い正解を残すことを目指していました。そのためにTOCfEでは、人々の、特に子どもたちの秘めている能力を解き放つべきだと感じています

(中略)

“すべての改善は変化であるが、全ての変化が改善であるとは限らない“というゴールドラット博士の言葉があります。そこで、TOCのツールは3つの質問に答え、私達が望んでいるような改善ができるように開発されました。

その質問というのが

・何を変えるか

・何に変えるか

・どうやって変えるか

です。」


キャシー・スエルケン氏は団体の設立の目的と共に、上記のように話し、各国の様々な事例を見せながら、どうやってこどもたちがTOCのツールを使い人生をより良く生きていくためのスキルを身に付けていったのか紹介しました。こどもたちがツールを使い、論理的に考えることで導かれた解決策に納得するとともに、聞いていて心温まるお話です。

動画(英語)
https://tocfe.newzenler.com/f/tocfe-symposium-2022-site/keynote1

シンポジウムのアーカイブ(英語)
https://tocfe.newzenler.com/f/tocfe-symposium-2022-site?_uax=MzEwNDk6NTg3Mzc2OTM6NTE0MTA=