大東直美様より
1. どのような事例に適用しましたか?
広汎性発達障害のメンバーが施設の利用時間(9時30分~16時) が終わっても施設に残って自宅に帰ろうとしない。本人は残っても職員に迷惑かけていないし、残って職員と会話するのが楽しい。残るのは自由だと思っている。職員は、本人から話しかけられてきたら無視する事も出来ず会話につき合ってしまう。その為,自分たちの仕事がはかどらず帰りが遅くなってしまう。この問題を解決すためにクランドを使って考えさせてみた。
3.やった結果はどうでしたか
利用者と職員に質問をしクランドを埋めたが共通目標がなかなか埋まらなかった。D→B、D’→Cそれぞれなぜならと言う質問をすることによってAの共通目標が明確になった。 さらにB→A、C→Aの時も同じようになぜと言う質問をすることによってさらに共通目標が明確になった。
4.やったことで分かったことは何ですか?
共通目標が明確になった時点でそれぞれが、取っている行動は、以外と内面の問題であり、自分の事(部分最適) のみ考えた行動であることが分かった。又施設に残る、残らないは対立しているが本当にそうなのか、本当に他に方法がないのか、残りたい、残ってもらったら困る本当にそうなのか考えてもらうことによって問題の解決方法が見えてきた。
5.次にやることは何ですか?
次にBCは対立していないし、共通の目標を満たすためには、それぞれの要望を満たすことが必要であるので、本当に 残ったら仕事が出来ないのか、本当に残らなかったらスタッフとはなしか出来ないのか、この二つの要望を満たす為の方法は無いのか考えてもらった。
6.それをやることのメリットは何ですか?
その結果①残る時間をきめる。
②利用者と一緒に掃除とか後片付けをする。③決めた時間内は利用者と話をする。等決めることによって、それぞれの要望が満たされ、共通目標の不安が軽減出来た。