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NPO 教育のためのTOCは1995年に、イスラエルの物理学者であり、ビジネス小説のベストセラー『ザ・ゴール』の著書でもあるエリヤフ・ゴールドラット博士によって創立され、キャシー・スエルケン氏が会長となりました。
今年はこのNPOの創立25周年を記念して、国際オンライン・カンファレンスを開催。世界15か国(イスラエル、アメリカ、イギリス、フィリピン、韓国、日本、イタリア、ポーランド、ニカラグア、ソマリア、メキシコ、ブラジルなど)から、2日間に渡って合計28名のリーダー・実践者達が登壇しました。
テーマは
・読み書きできない年齢の子供が効果的に学ぶために
・フィリピンでの思考ツールや、数学教育の広がりと成果
・障碍者への思考ツールの適用と効果
・自殺防止への取り組み
・スポーツで成果を出すためのプロセス
など多岐にわたります。
参加者の声:
・成果の幅の広さと、そこに至るみなさんのパッションに感動しました
・論理的に考える力を得ることで自分の可能性を信じることができたら、彼らが大きく時のこの地球の未来は輝かしいものになるのではないかと感じた
・ちゃんと考えることはその人の本来持っている可能性を引き出すことにも繋がることがわかった
日本からは若林靖永さんが大学のゼミへの導入事例について、飛田基さんがスポーツの事例について、濱野繭子さんが家庭での子育ての事例について発表し、「こどもへ適用するツールだと思って聞いていたが、成人した自分の息子たちにも使えそうだ。感銘を受けた。ありがとう。」「私の国でもぜひ導入したい」といった声が海外から届きました。
<これから>
今回はオンラインでの一方向の講演が多かったので、双方向で会話できる機会はかなり限定されていました。将来はリアル対面のように気楽に質疑応答したり、インタラクティブな会話ができるよう、本部に協力し、改善をしていきたいと考えています。
なお、今でもアーカイブが観れますので、興味ある方は是非アクセス下さい!
https://tocfe.newzenler.com/tocfe-conference-main-site-replays
※画面下部の「Links to access video replays」からご覧いただけます。
<参加者の感想・気づき全文>
バーチャルで行われた国際カンファレンスにおいては、海外でも教育のカリキュラムにTOCを取り入れていたり、教師の研修にTOCの手法が活用されている事例を様々聴くことができました。
特にUKの教育コンサルタントのLinda Trapnell氏の講演の中でDykes and Fischerの言葉「We limit children’s thinking by our own expectations」を紹介し、「子供たちにツールを使わせるには、まだ小さすぎる。子どもたちが自分たちだけで問題解決なんかできない。」と、大人が子供の限界を作り出してしまっているとおっしゃったのが印象的でした。自らの子育てでも、子どもたちに自分でやらせることに自分で線引きしていたなと反省し、子どもたちの潜在的能力を信じることが第一歩だと思いました。そして子どもと一緒にTOCツールで考えることで大人もまだまだ成長できると思いました。
TOCはself-efficacyを強化できるとフィリピンのDr. Jenilyn Rose B. Corpuzがおっしゃっていました。Self-efficacyは日本語にすると自己効力感となり、「自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できると、自分の可能性を認知していること」(weblioより)とあります。世界では貧困問題や格差社会という個人ではいかんともしがたい社会問題で苦境の中にいる子どもたちがたくさんいますが、世界中の子どもたちがTOCで問題を正しく定義して論理的に考える力を得ることで自分の可能性を信じることができたら、彼らが大きく時のこの地球の未来は輝かしいものになるのではないかと感じたカンファレンスでした。ありがとうございました。
(中込美津子さん)
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発表を聞く中でTOCfEの考え方やツールは、考える力を高めるだけでなく、子ども(人)の持っている可能性を引き出すことができる考え方なんだということを強く感じました。
だれもが人の成長を願っているはずなのに、ついついその人のためにと、こうしなさいと指示をしてしまう。そうしてしまうことが子どもたちが自分で考える機会を奪い、それが常になってしまうと考えることすらしなくなってしまい、指示を待つようになってしまう。
でも、今回の障害を持つ子どもの事例や親子の対立を解消した事例を聞く中で実感しましたが、子どもは私たちが思っている以上にみんなちゃんと考えている、ただそれを表現する方法を知らないだけです。
それを何も言わないから分からないんだと決めつけて指示してしまうことが、実は相手をどんどん考えなくせてしまっている。
だからこそ、私たちは誰もがちゃんと考える力を持っていて、その考えていることを引き出すために質問して相手が表現できるようサポートし、出てくるまで一緒に待つ、という心持ちがとても重要なんだと思います。
時間がかかっても自分で考えて、自分の言葉で表現できどうしてそうなるのか、というつながりを理解すれば自分で考えて行動にうつせるようになる。何かある度にこうやって自分で考えて乗り越えていくことでそれが本人の自信や次の挑戦につながる。
これを繰り返していくことで、最初は自分ができるとは思っていなかったこともできるように成長していく。
つまり、ちゃんと考えることはその人の本来持っている可能性を引き出すことにも繋がるのではないかと思います。
改めてちゃんと考えることの大切さと、その考える機会を奪わないよう相手の考えが出てくるのを待つというマインドセットがとても重要だということを痛感しました。
(安田悦子さん)
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