教育のためのTOCは、世界20か国以上の教育の場で活用されている、とてもシンプルな考えるための道具です。
この道具は、ものごとのつながりを考える「ブランチ」、意見の対立について考える「クラウド」、目標を達成する方法を考える「アンビシャス・ターゲット・ツリー」の3つで構成されています。
これらの道具は、まだ文字の書けない幼児でも活用でき、また発達障がいなどの障がいを持つお子さんや大人の方々とのコミュニケーションにおいても活用されている事例もあり、様々なエリアで成果が生み出されています(「事例と活動記録」をご参照下さい)。
また、このシンプルな道具のパワーは、ビジネスの場でも認知され、子どもから大人まで広く活用されて来ています。
生い立ち
教育のためのTOCの3つの道具は、イスラエルの物理学者、エリヤフ・ゴールドラット博士によって開発されました。
この道具のベースには、ゴールドラット博士が作り上げた「制約理論(TOC:Theory of Constraints)」という理論があります。
制約理論は、『ザ・ゴール』という書籍により世界中で注目を集めました。『ザ・ゴール』は、これまで1000万人の方々に愛読され、今なお、ベストセラーとして販売されてます。
世の中の「つながり」と「ばらつき」を考えるなら、その「つながり」の中で必ず、相対的に弱いところ(制約)が存在する。その弱いところに、集中して、お互いに助け合いながら取り組むことが、全体最適となる。
これがTOCの核となる考え方です。
生前、ゴールドラット博士は、人々が充実した人生を送るためには、真の全体最適を目指し、助け合いながら働かなければならないということを、常にメッセージとして伝えていました。
そんな博士が最後に生み出したのが、「教育のためのTOC」だったのです。
教育とは何か?
それは、子ども達が充実した人生を送ると同時に、各々の行いに責任を持つ大人になるための準備をすることなのではないか?
教育のためのTOCは、3つの考えるための道具の活用により、効果的な思考とコミュミケーション能力の向上を実現します。それにより、この定義に従った教育が広く実施されることをビジョンとして活動を続けています。